施工中の取組
建築設備DX推進への取組み
建築工事は、多くの工事会社や発注者、近隣住民の皆様のご協力のもと、工事をスムースに進めることができます。本プロジェクトでは、360度撮影が可能な全方位カメラのデータを写真測量技術で処理した3Dモデルを用いて、工事計画を見える化する取り組み「Construction Visualizer 4D」を実施しました。
これにより、関係者との迅速な合意形成が可能となり、施工品質、安全性の向上に繋がり、DXの推進を通じて近隣住民の方々への配慮を心掛けた工事を実施します。
写真測量技術
写真測量技術(SfM:Structure from Motion)とは、ある物体および空間全体を撮影した複数枚の写真から、対象の形状を3Dモデルとして復元する技術の総称です。
建築工事において代表的なレーザー測量機を用いた手法と比べると、一般的な小型カメラで実施できるため、小規模現場でも手軽に導入することができます。
Construction Visualizer 4D (CV4D)
CV4Dとは、「C:建設」現場を「V:見える化」し、「4D: 3次元空間(=3D)に計画・施工・運用段階といった工程を加えたもの」のことです。これまでの建設現場では、工事計画を平面的な図面で検討することが主流とされ、関係者との合意形成に課題がありました。
CV4Dを実施することで、安全で効率的な工事計画を立案するとともに、建設現場に合わせた工事計画作成により、迅速な合意形成を実現します。
本動画はダイダン北陸支店建替えのCV4Dの活用事例であり、周辺住民への説明や工事関係者への工程確認など情報共有・合意形成を目的に作成しました。
人と地球に優しい現場事務所の取組
建築設備工事業である当社において、事業所だけでなく現場事務所も重要な拠点の一つです。そこで、本プロジェクトの現場事務所において脱炭素社会の貢献のためのグリーン電力契約と魅力ある働きやすい職場づくりのためのウェルネス化を行いました。
グリーン電力契約
工事現場の電力をCO2フリープランのグリーン電力に切り替え、脱炭素化を進めました。本契約電力はFIT*電気に環境価値を持つ非化石証書を利用しており、実質的に再生可能エネルギー100%の電力になります。
小売電力事業者 | エバーグリーン・リテイリング株式会社 |
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電灯電力契約 | 従量電灯C 15kVA |
動力電力契約 | 低圧動力 24kW |
- *FIT:電力会社に再生可能エネルギーで発電された電気を一定期間、固定価格で買い取ることを義務付けた制度
ウェルネス化
本プロジェクトの執務室同様、現場事務所にもバイオフィリックデザインによる内装設計とクリマチェアを導入しました。バイオフィリックデザインは芝浦工業大学との共同研究結果をもとに、緑と木の量を知的生産性向上に寄与する割合にし、既存建物に影響を与えない工法で実施しています。また、弊社開発品のクリマチェアはヒーターとファンを搭載しているため、好みの涼しさ、温かさを調整することができます。
これら取組により、健康で快適に働ける現場事務所の取組を行っています。
現場事務所改修前
ウェルネス化実施後
2022年5月28日
新型コロナウィルス感染対策実施のもと、計画から竣工に至るまで携わって頂いた方々とともに竣工式を無事に執り行いました。
2022年3月8日
フリーアクセスフロアを構築します。
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フリーアクセスフロアとは、床上に床束(鋼製の脚)を設置し、フロアパネルを敷設した二重床のこと。
フリーアクセスフロア内に電力配線やLAN配線などを通すことで、フロア上をスッキリさせることができます。
またフロアパネルの配置を変えることで、フレキシブルなレイアウト変更もできます。
2022年2月28日
天井仕上げや照明設備が設置完了しました。
2022年1月31日
間仕切り壁の石膏ボードが設置完了しました。
2022年1月19日
室内間仕切り壁の骨組が設置完了しました。
2021年12月15日
外周部に押出成形セメント板の設置が完了しました。
2021年12月5日
2階執務室床デッキプレートのコンクリート養生を終えました。次は押出成形セメント板を設置していきます。
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押出成形セメント板とは、中空を有する板状に押出成形しオートクレーブ養生したパネルのこと。
力学的性能や耐久・耐火・耐震性に優れ、乾式工法のため施工性にも優れています。
また、工場でのプレカットにより現場内での廃材の発生を少なくします。
2021年11月20日
デッキプレートの上に配筋を行い、コンクリートを流しフロア床を構築します。
2021年11月11日
構造が組み上がりいよいよ室内施工に移ります。左の写真は2階事務室の状況です。
CLTによる天井と柱構造に、床は構造床であるデッキプレートを敷設した施工になります。
2021年10月25日
CLT構造部は鉄骨と組み合わさるように据え付けを行います。
鉄骨の建物ですが、木の作りが見える特徴的な建築風景となります。
コンクリートや鉄に比べ、木材は製造時のCO2排出量が少ないため、脱炭素社会へも貢献しています。
2021年10月12日
本建物は鉄骨とCLT*の混構造のため、まずは鉄骨を使って建物の躯体を構築します。
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CLT = Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略
ひき板を並べた層をクロスに重なるように板を貼り合わせた、木の塊のような分厚い素材のこと。
2021年9月17日
基礎・地中梁が完成しました。次はコンクリートで建物全体の土台を構築しています。
2021年8月22日
配筋作業後の建物の基礎・地中梁ができた状態です。この基礎・地中梁によって建物の荷重や地震などをバランスよく地盤に伝えることができるため、建物における重要な要素の一つとなります。
2021年7月28日
基礎・地中梁と呼ばれる鉄筋コンクリートの配筋作業を行っています。決められた間隔で鉄筋を配置することで、鉄筋コンクリートの強度が高まります。
2021年6月28日
重機の乗り入れ用の構台を構築しています。重機が地盤の掘削を安全に進められるようになります。
2021年6月5日
新しい建物を建てるために、地盤改良工事を実施しています。人工的な改良を加えることで安全な地盤を形成することができます。
2021年5月22日
新型コロナウィルス感染対策実施のもと、建設地にて安全祈願祭を行い、着工しました。