運用の取組
本建物はZEB readyを設計段階で達成しており、
運用段階でも達成することを目指しています。
また働きやすさや快適性の確保・向上への取組みも行っています。
運用ZEB readyを達成
2022年6月から本格的に運用開始した北陸支店において1年間運用した結果、年間消費・創エネルギー量が基準消費エネルギー量の40%となり、「運用段階におけるZEB ready」を達成しました。
北陸支店では「運用後の消費エネルギー使用量の抑制(省エネ性)」と「室内環境の快適性」を両立することを目指しております。これを達成するために、これまで自社ビルの建替えを通じて蓄積したZEB 技術のノウハウを活用し、以下の具体的な取組みを実施しました。
1.クラウド型自動制御システム「REMOVIS®」による最適チューニング
エネルギーの使用状況や室内環境をリアルタイムにモニタリングし、ZEBの知見を持つ技術者がREMOVIS®を通じてどこからでも遠隔で最適チューニングをすることができます。
2.自然換気のナッジ
ナッジとは自発的な行動変容を促すことであり、北陸支店では外気条件によって自然換気の可否を執務者にお知らせし、環境行動を促進しています。
3.クラウド型輝度制御システムの導入
一般的に机上の照度のみで照明設計されることが主流ですが、北陸支店では室内外のコントラスト差による不快感を軽減するため、時刻や天候等の情報からクラウドにより照明の出力を変え輝度制御を行っています。
またデータだけではなく、実際に働いているオフィスワーカーに定期的にアンケートを実施し「生の声」を聴き、月一度開催される運用会議で省エネ性と快適性の両立について検証・改善しています。その結果、執務室の総合満足度は高い結果となりました。