技術紹介
本建物は、カーボンニュートラル・ウェルネス・レジリエンスの3つに貢献する技術で持続可能な社会に貢献しています。
テクノロジーマップ
カーボンニュートラル
木質構造
樹木は光合成により成長し、大気中の二酸化炭素(CO2)を取り込み、同化・固定・蓄積をします。そしてそれら樹木から木質材料を製造しても、蓄積されたCO2は固定されたままであり、CO2の発生抑制をします。そのため、木質材料を構造材として積極的に利用することで、カーボンニュートラルへ貢献しています。また内装に木質材料を露出させることで、空間に温もりと親しみやすさが生まれ、より働きやすい空間を創出しています。
ウェルネス
床染み出し空調 + クリマチェア®
OAフロアに特殊なパネルとカーペットを敷設し、床下内に給気することで床下がチャンバーの役割を果たし、床全体にムラなく染み出す空調システムを導入しました。執務域を効率的に足元から空調し、ドラフトを抑え、快適で省エネルギー性の高い空調システムを構築しました。また、イス型タスク空調「クリマチェア®」を導入し、執務者の好みに合わせることが可能な送風・加熱モードを搭載し、個人で温熱環境を調整できます。さらに執務室内のクリマチェアの稼働・運転状況に応じて「リモビス®」が床染み出し空調のGHP室内温度設定を変更し、効率的に空調システムを運転することができます。
明るさ感設計 + 輝度制御システム
執務者の知的生産性を向上させるためには空間を明るくすることも重要です。空間の明るさ感設計は、机上面の照度を抑えつつも、壁や天井面の明るさを確保します。しかし、室内照度を抑えた状態で、自然光を積極的に活用すると屋内外でコントラストが生じやすく、執務者が不快に感じやすくなります。そこで、人が感じる明るさの指標「輝度」を用いて自然入光量をクラウド型自動制御システム「リモビス®」に判断させ、最適な照明出力を反映するクラウド型輝度制御システムを導入しました。「明るさ感設計と輝度制御システム」を組み合わせ、省エネ性と快適性を実現しました。
レジリエンス技術
災害に強い建物
近年日本では、大型台風や大地震が頻繁に起き、いつ災害が起きてもおかしくない状況です。
その中で、建物に強靭性=レジリエンスを持たせることで、災害が起きても“無被害もしくは最小限の被害” で“すぐに復旧すること”ができるようになります。
本建物においては、災害が発生し電力会社からの供給が絶たれても、再生可能エネルギーや蓄電池、V2B、自家発電機付きGHPにより、電気とガス両方から電力供給を行うことができ、よりレジリエンス性を高めています。