BUSINESS REPORT
96
中間事業報告書
2024年4月1日〜2024年9月30日
MESSAGE

株主の皆さまへ

歴史と伝統の重みを感じつつ、
新たなチャレンジを続けて行く

株主の皆さまには日頃より格別のご高配を賜り、ありがたく厚く御礼申しあげます。

当社は創業120周年を経て、121年目のスタートをきっております。
この歴史を支えてきたのは、株主の皆さまをはじめステークホルダーの方々からのご支援と「より良い設備を届けたい」という誠実な思いです。当社は現在に至るまで、数多くの建物の『いのち』をつくってまいりました。建物は、空気がめぐり、水が流れ、明かりが灯ることではじめて機能し生きてきます。これら空調・給排水衛生・電気の設備により人びとが快適に活動できる、また良質な製品を生産できる空間を届けること、つまり「空間価値を提供」することが私たちのミッションです。

さて、当第2四半期連結累計期間における業績は、受注工事高1,378億66百万円、完成工事高1,055億91百万円、経常利益69億99百万円、親会社株主に帰属する中間純利益54億54百万円となりました。
中間配当につきましては、配当による株主さまへの利益還元を経営上の最重要施策とし、今期より「配当性向40%以上かつ純資産配当率(DOE)4%を下限とする」を新たな配当方針としており、それに基づき、1株当たり52円とさせていただきました。

今後も「歴史と伝統の重みを感じつつ、新たなチャレンジを続けて行く」ダイダンを目指してまいりますので、変わらぬご理解とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

山中 康宏
代表取締役 社長執行役員山中 康宏
HIGHLIGHTS

連結財務ハイライト

受注工事高

完成工事高

経常利益

親会社株主に帰属する四半期(当期)純利益

総資産・純資産・自己資本比率

1株当たり純資産

TOPICS

トピックス

「第19回日経IR・個人投資家フェア2024」 に出展しました

山中社長による会社説明

ブースでのミニ会社説明会

8月23日(金)~24日(土)に東京ビッグサイトで開催されたIRイベント「第19回日経IR・個人投資家フェア2024」に出展しました。
ステージ講演では社長の山中がスピーカーを務め、当社の事業内容や成長戦略についてご説明するとともに、当社ブースでは2日間で計15回のミニ会社説明会を行いました。
多くの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。

ステージ講演のアーカイブ動画やIR資料等は弊社ホームページより閲覧可能です。
見逃した方は是非ご覧ください。

ESG投資指数「FTSE Blossom Japan Index」および
「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」の構成銘柄に選定されました

ESG投資における代表的な指数であるFTSE Blossom Japan IndexおよびFTSE Blossom Japan Sector Relative Indexの構成銘柄に選定されました。FTSE Blossom Japan Indexは初めての選定、FTSE Blossom Japan Sector Relative Indexは3年連続の選定となります。
FTSE Blossom Japan IndexはグローバルインデックスプロバイダーであるFTSE Russellが作成し、環境、社会、ガバナンス(ESG)について優れた対応を行っている企業のパフォーマンスを測定するために設計されたものです。
FTSE Blossom Japan Indexはサステナブル投資のファンドや他の金融商品の作成・評価に広く利用されます。FTSE Russellの評価はコーポレートガバナンス、健康と安全性、腐敗防止、気候変動といった分野について行われており、FTSE Blossom Japan Indexの構成銘柄である企業は、環境、社会、ガバナンスに関する様々な基準を満たしています。

PLAN

中期経営計画

2025年3月期~2027年3月期
中期経営計画

長期ビジョン

長期ビジョン〈Stage2030〉 総合設備工事から『空間価値創造』企業へ
信頼される人と組織の深化
快適・最適な空間の提供
豊かで持続可能な社会への貢献
長期ビジョンにおける中期経営計画の位置づけ

中期経営計画「Stage2030 Phase2 《磨くステージ》」

〈経営方針〉

人材戦略を基盤とした人づくりの実現により企業価値を高める。

〈事業領域〉

業績目標達成に向け、以下の4つの事業領域に取り組みます。

空調衛生工事

  • 収益の基盤となる事業
    • 採算性を重視した受注活動の実行
    • 将来の収益基盤となる建物ストックの獲得
    • 工場・データセンター等の産業施設工事による技術力強化

海外事業

  • 成長を牽引する事業
    • 事業拡大に向けた国内外の営業強化
    • ローテーションによるグローバル人材の育成
    • 工事大型化に伴うリスク管理の徹底

電気工事

  • 変革する事業
    • 電気技術者の採用強化
    • 技術者の全国規模での流動的な配置
    • 技術者育成につながる大型の電気工事の受注拡大

再生医療事業

  • 新たな収益源を目指す事業
    • 製薬会社と連携した、がん免疫細胞の市販薬製造受託
    • 自由診療向け細胞など新たな細胞製造の受託
    • 業務提携による受託先の拡大
〈数値目標〉
実績 目標
2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期 2027年3月期
連結売上高 1,974億円 2,500億円 2,500億円 2,600億円
連結営業利益 108億円 150億円 150億円 160億円
ROE 10.3% 10%以上 10%以上 10%以上
〈戦略概要〉
<Stage2030>
3つの基本方針
《磨くステージ》における方針 《磨くステージ》の戦略
信頼される人と
組織の深化
  • 人材戦略
    • 働き方改革を推進し、従業員が意欲的に仕事に取り組める組織風土を実現する
    • 採用数を増やし、適切な経験を積むための研修とローテーションを実施し、従業員がより活躍できる仕組みを構築する
  • 働きがいと働きやすさの両立
  • 戦略的な人材育成
快適・最適な
空間の提供
  • 事業戦略
    • 国内では、採算性を重視した受注を実施するとともに、オフサイトから施工現場に対するサポート強化により生産性向上を実現する
    • 海外では、工事大型化によるリスク管理を徹底した上で更なる事業拡大を目指すため、国内側からの支援・連携を密にする
  • 国内基幹事業の強靭化
  • 海外事業の拡大
豊かで持続可能な
社会への貢献
  • サステナビリティへの取り組み
    • 事業を通じて環境負荷を減らし、社会への責任を果たすことで、持続可能な社会の実現へ貢献する
    • コーポレートガバナンスを充実し、長期的な企業価値向上を実現できる企業基盤を築く
  • 環境・社会のサステナビリティへの貢献
  • 企業基盤の強化
〈財務戦略〉

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を進めます。

項目 磨くステージの財務指標および方針
資本効率
  • 目標ROE10%以上(前中計比+2pt)
  • 政策保有株式の保有比率を連結純資産比20%未満まで早期に縮減
  • 自己資本比率50%程度
成長投資
  • 成長投資額 3年間累計300億円
  • 事業活動によるキャッシュ創出に重点を置き、キャピタルアロケーションを最適化
株主還元
  • 配当方針:配当性向40%以上(前中計比+5pt)かつDOE4.0%*(今中計より新規設定)を下限とする
*ROE10%×配当性向40%

マテリアリティ

ステークホルダーとの対話を踏まえ、当社における環境・社会に関連する重要課題<マテリアリティ>を中期経営計画に合わせて更新しました。

カーボンニュートラルへの貢献

豊かで持続可能な社会への貢献
エネルギーをみんなに そしてクリーンに
気候変動に具体的な対策を

働きがいのある職場環境の実現

信頼される人と組織の深化
すべての人に健康と福祉を
ジェンダー平等を実現しよう
働きがいも経済成長も

人材育成と業務革新による生産性向上

快適・最適な空間の提供
働きがいも経済成長も
住み続けられるまちづくりを

サステナブルな社会に寄与する新規事業の推進

豊かで持続可能な社会への貢献
すべての人に健康と福祉を
つくる責任つかう責任

協力会社・サプライヤーとのパートナーシップ構築

快適・最適な空間の提供
働きがいも経済成長も
パートナーシップで目標を達成しよう

コーポレート・ガバナンス、コンプライアンスの強化

豊かで持続可能な社会への貢献
働きがいも経済成長も
平和と公正をすべての人に
SITUATION

株式の状況

2024年9月30日現在

発行株式数及び株主数

発行可能株式総数 80,000,000株
発行済株式総数 45,963,802株
株主数 9,889名

大株主(上位10名)

株主名 持株数(千株) 持株比率(%)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 3,761 8.74
東京大元持株会 2,130 4.95
大阪大元持株会 1,596 3.71
ダイダン従業員持株会 1,524 3.54
有楽橋ビル株式会社 1,476 3.43
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 1,471 3.42
名古屋大元持株会 1,203 2.79
三信株式会社 1,118 2.60
日本生命保険相互会社 872 2.02
株式会社三菱UFJ銀行 827 1.92
  1. 当社は、自己株式2,964,369株を保有しておりますが、上記大株主からは除外しております。
  2. 持株比率は、自己株式2,964,369株を控除して計算しております。

所有者別株式分布状況

(注)「個人・その他」に自己名義株式を含んでおります。