私は技術研究所の「ゼロ・エネルギービル(ZEB)」を専門とするチームで、オフィスの省エネや快適性に関する研究をしています。チームメンバーは5人いますが、一人ずつ違うテーマを持って仕事をしていて、私はその中で「ウェルネス建築」の要素のひとつである「バイオフィリア」の研究を行っています。どちらもあまり耳馴染みのない言葉かもしれませんが、私たちの考える「ウェルネス建築」とは、「省エネを実現しつつ、同時に働く人が快適・健康に過ごせる建物」のことです。人は緑に囲まれるとリラックスしますよね?「バイオフィリア」はその仕組みを利用して、観葉植物など自然の要素により建物の快適性を高める研究テーマです。人間の視界に入る緑の割合は10%が最適と言われているので、やみくもに緑を増やせばいいというわけではありません。働く人が建物のどこにいても快適に過ごせるよう、日々研究を重ねています。
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