品質に対する考え方
確かな品質の提供により、お客さまの満足向上と信頼に応えていくことが、当社の使命であると考えています。当社は、ISO9001の国内全事業所一括認証を維持し、マネジメントシステムの運用を通じてお客さまにご満足いただける品質の提供に努めています。そのために、施工着手前の事前検討の充実、施工中の品質事故の削減ならびに各種検査試験の確実な実施に取り組んでいます。また、各種社内研修および教育訓練により、社員ならびに協力会社のレベルアップに取り組んでいます。
お客さま、協力会社、社員、地域社会…ダイダンを取り囲む様々なステークホルダーに対して、より高い品質・住みよい環境を届けられるよう、
さまざまな取り組みを実施しています。
お客さま満足度のさらなる向上のため品質の確保に取り組んでいます。
確かな品質の提供により、お客さまの満足向上と信頼に応えていくことが、当社の使命であると考えています。当社は、ISO9001の国内全事業所一括認証を維持し、マネジメントシステムの運用を通じてお客さまにご満足いただける品質の提供に努めています。そのために、施工着手前の事前検討の充実、施工中の品質事故の削減ならびに各種検査試験の確実な実施に取り組んでいます。また、各種社内研修および教育訓練により、社員ならびに協力会社のレベルアップに取り組んでいます。
当社は、竣工引渡しを行った建物について「お客さま満足度調査」を実施しています。この調査は、お客さまから当社の技術力や施工管理について4段階(4点満点)で評価していただき、満足に至らなかった事項や当社への要望なども記載していただいています。2023年度は351件の回答があり、総合的評価の平均点は3.53点でした。お客さまの満足している点、満足していない点を把握し、業務を見直す機会として活用しています。
今後も満足度調査や直接対話を通じて、お客さまとのコミュニケーションを深めていきます。
当社は、長い社歴の中でさまざまな産業や建物用途のお客さまに建築設備を提供してまいりました。多くの施工実績と知見をお客さまの設備に活かすため、営業部門や技術部門、該当する専門部署などの関係者一同が参加する、プロジェクトごとの検討会を開催しています。機能・品質・コスト・省エネルギー性など、さまざまな視点から見て、お客さまにとって“最適品質”となる設備の提供を目指しています。
豊富な施工実績を活かすため、社内情報システム「建物カルテシステム」を運用しています。建物ごとに、「実施した工事の内容」や「ご提案内容」「お客さまからの要望事項」等をカルテ(履歴情報)として記録しています。建物を快適にお使いいただくためのきめ細かい設備改善提案をさせていただくことで、お客さまの満足度向上を目指しています。
協力会社との活動を通じて技術力の継続的な向上と問題解決に取り組んでいます。
当社は主要な協力会社へのアンケート調査を行い、協力会社から見た当社の問題点、ならびに協力会社が抱える課題を把握することで、当社の社員教育や大元会、安全衛生協力会の改善等に繋げています。
ダイダンは、自由な競争を前提とした、公平、公正な取引を行うために調達方針を策定しています。
教育・ 研修種類 |
合計 | |
---|---|---|
受講者数 | うち協力会社従業員数 | |
特別教育等 |
917名 |
561名 |
職長安全衛生責任者教育 |
254名 |
171名 |
社内安全衛生研修 |
1461名 |
615名 |
その他 |
1153名 |
745名 |
2023年度の労働災害発生状況は、被災者数が57人(休業8人、不休49人)となり、前年度と比べ合計で16人増、休業災害についても4件増となりました。
事故の型別では、「転倒」災害が増加しました。要因を分析すると、『危険予知不足』『不注意』『意識低下』が一番多く、現場移動中や資機材運搬時の準備作業で発生しています。再発防止策として、厚生労働省が推奨する「転倒等リスク評価セルフチェック票」の実施を推進しています。
仮設足場・可搬式足場からの「墜落・転落」災害は昨年から減っておらず、原因は基本ルールが守られていないことにより発生しています。2024年度は『送り出し教育・新規入場者教育の徹底』を管理項目として追加し管理を強化いたします。
ここ2〜3年の労働災害発生状況を見ると、現場管理者を含む『経験年数5年未満』『危険予知不足』による災害が多くなっています。『危険予知不足』『ルール不遵守』の低減を目指し、現場における日頃の安全指導、作業員とのコミュニケーションをとり、繰り返し指導が重要であると考え活動を進めています。ヒヤリハット報告と労働災害発生との関係を見ると、被災者のヒヤリハット報告の提出率が低いことが確認できています。経験不足者に対しては、過去の災害事例や安全衛生遵守事項を活用し、社員および作業員の『ヒヤリハット(活動)の推進』により、リスクセンスの向上と災害削減を目指します。
長時間労働の削減については、作業所4週8休を推進し、勤務間インターバル(10時間以上)の取得、計画年休制度の導入やゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始時に連続した休暇の取得を進めています。
2024年度は以下をポイントに挙げ、改善に向け全社で取り組んでいます。
当社は、2023年10月2日に千葉県の「(仮称)NRT12新築工事」作業所において、藤澤会長(当時社長)が安全衛生品質パトロールを実施し、施工状況の確認を行いました。
今回のパトロールでは、全国労働衛生週間にともない、『労働衛生意識の高揚』、『予防型安全管理の徹底』をテーマに、藤澤会長自ら現場巡視し指導を行いました。
藤澤会長の挨拶では、「この現場はとても整っており、ほぼ工程通りに進みいよいよ試運転に入ってくるとのこと。これまで無事故、無災害でこられたのも皆さまの努力と職員とのコミュニケーションがうまく取れているためと思われます。残念ながら会社全体では労働災害が増えています。今後繁忙度も増してくる中、皆さまには『基本動作、基本行動の徹底』を是非お願いいたします。昨日良かったから今日も良い、ということはありません。是非毎日繰り返してほしいと思います。この現場を無事故、無災害で終えられるように心からお願い申し上げます。」と作業員、職員に呼びかけました。
2024年度の当社の安全衛生管理計画は、「予防型安全管理の徹底」、「諸口工事安全管理の徹底」、「送り出し教育・新規入場者教育の徹底」、「労働時間管理の徹底と過重労働防止策の促進」、「健康保持・増進策の実践」としています。今後も「安全」と「健康」を確保し、働きがいのある職場づくりに取り組んでまいります。
当社は、すべての現場で着工前にリスクアセスメントを実施して、作業に潜む危険有害要因の特定とその低減措置を決定し、工事の進捗にあわせて毎月見直しを図っています。
当社は、中央安全衛生・健康推進委員会、事業所安全衛生・ 健康推進委員会をはじめとした安全衛生管理体制を整備しています。事業所安全衛生・健康推進委員会は、事業所ごとに組織され、労使の代表が委員を務めています。全社を統括する中央安全衛生・健康推進委員会は、社長の指揮のもと、技術本部長が議長を務めています。
2011年から、現場の安全で効率的な運営および品質向上のため、協力会社の優秀な職長を確保することを目的として、職長の公正な評価と表彰を実施しています。
「マイスター」「優良職長」の認定のほか、登録基幹技術者等の資格取得者に対する費用の補助や「マイスター」「優良職長」への当社現場での勤務に対する表彰金の支給などを行っています。
2024年7月には、資格取得において33社47名、現場貢献おいて136名の「マイスター」「優良職長」が表彰されました。また、貢献度の高い協力会社に対して「優良協力会社」を28社選定し、表彰しました。
2023年12月に当社現場で従事された職長の中から23名の優良職長を新たに選出し、最も優れていると評価された6名を「マイスター」として認定しました。
マイスター認定者は2024年4月現在で電工14名、配管工20名、ダクト工9名、冷媒配管工4名、保温工2名の計49名となりました。
建築設備業界の環境は、人材の確保に大きな地域差があり、不安定な状況といえます。また、作業員の高齢化や引退もあり、人材不足は深刻な問題です。このような環境の中、当社では柔軟な施工体制を確保するため、作業員不足が想定される事業所に全国から人材を派遣できる、事業所の枠を超えた全国規模の「協力会社ネットワーク」を構築し、工事量増加に対応して消化する施工体制確保に活用しています。
このようなネットワークをさらに拡充し、各現場の施工体制を確保するとともに、協力会社の交流により技術力や技量を向上させる機会を増やしています。そして、安全かつ高品質な建築設備をお客さまに提供していきます。
マテリアリティの一つでもある「協力会社・サプライヤーとのパートナーシップ構築」を掲げ、公式ホームページに「協力会社の窓」を設置しています。
このサイトは協力会社の皆さまと当社の情報共有を速やかに行い、一層の連携強化を目指すもので、安全衛生、品質環境、技術等の情報のほか、当社からの「お知らせ」も随時掲載しています。
また、当社の「調達方針」、「ダイダングループサステナビリティ方針」、「人権と労働に関する方針」などの各種方針やマイスター制度の登録状況も掲載しているため、「マイスター・優良職長の定着率向上」や「CSR調達に関する賛同書の回収数」などの取り組みにも大きく貢献するものと考えています。
本サイトを協力会社の皆さまとの情報交換のプラットフォームとして育て、信頼関係をさらに築くことで高品質で安全でありながら環境負荷の少ない建築設備の提供を継続していきます。
社員一人ひとりを尊重し、ワークライフバランスの推進に取り組んでいます。
一人ひとりが能力を最大限に発揮できる健康で働きやすい職場環境を作るために、働き方改革を通じてワークライフバランスと適切な労働環境を実現し、社員の多様性を尊重して、能力に応じた雇用、能力開発、昇進の機会を公平に提供する制度を整備することを基本的な考えとしています。
当社は、多様化する社会環境において、性別・年齢・国籍等に関係なく、社員が個性と能力を発揮して活き活きと活躍できる職場環境を整えています。
2018年6月1日付にて、女性の活躍推進に関する取り組み状況が優良な企業として「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(女性活躍推進法)に基づく認定マーク「えるぼし」の認定において、二つ星を取得しました。
また、2021年4月には新たな「女性活躍推進法に基づく行動計画」を策定しました。
女性に限らず、昨今は男性の育児休業取得者が増加傾向にあるなど、ワークライフバランスの確保に向けてさまざまな取り組みを行っています。
2015年にそれまでの現場代理人から東北支店の技術ライン課長に昇進、2024年に本社エンジニアリング事業部ソリューション部長に就任しました。個別の現場から全体を見渡す役割に変わりましたが、引き続き施工技術という業務に関わっています。振り返ると周りの助言・支えもあり、管理職に立つことができたと思っています。ダイダンでは、管理職の道は、男女問わず開けていますが、特に女性は出産・育児・介護等ライフサイクルの変化によって、技術職を継続することに壁を感じることもあると思います。
現在ダイダンでは、多様な働き方に対応できる仕組み作りに取り組んでいますが、私自身は、技術職としてその時々の業務に積極的に努力してきたことが現在につながったと考えています。「管理職」とは単なる役割にすぎません。若い世代の方たちにも「管理職」という言葉にプレッシャーを感じることなく、当たり前に自分の可能性に挑戦できる会社がダイダンなんだと、のびのびと未来づくりに貢献してほしいと思います。
働き方改革の一環として人事制度を改正し、2021年度より定年年齢を65歳に延長するとともに、継続雇用を70歳までとしています。高齢者雇用安定法の改正や少子・高齢化への対応として、「高年齢層の戦力化」と「若年層の定着・育成」を図ることを目的としています。65歳まで現役を前提に、各資格等級の位置づけと、それに対する給与のあり方を見直し、若年層の給与水準の向上も図っています。
社員が休暇を利用して、生活を充実しリフレッシュできるように、各種の休暇制度を整備しています。
改正労働基準法による年次有給休暇の年5日取得義務への対応として計画年休制度を導入し、夏季休暇とは別に、8月に3日間の計画的付与日を設定しています。
毎年1回、連続7日間取得できるリフレッシュ休暇は、期首に休暇の取得予定日を定めるようにしており、計画的な休暇の取得を行っています。
永年勤続者には休暇の他、勤続年数に応じて旅行クーポンを支給しています。
休暇の種類 | 休暇の内容 |
---|---|
夏季休暇 | 夏季(7月~9月)に原則連続3日間 |
リフレッシュ休暇 | 連続7日間(毎年1回)
|
永年勤続休暇 |
|
慶弔休暇 | 結婚など慶弔の際に所定の日数 |
社員が仕事と子育てを両立させることができ、社員全員が働きやすい環境を作ることによって、すべての社員がその能力を十分に発揮できるようにするため、次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画において3つの目標を策定し、取り組んでいます。
また、社員の多様な働き方に柔軟に対応できる保育サービスとして、子育て支援や待機児童問題解消への貢献を目的とした内閣府主導の「企業主導型保育事業」における「企業主導型保育所」の共同利用を実施しています。
団体長期障害所得補償保険(Group Long Term Disability)といい、病気やケガで長期間仕事ができなくなった社員に対し、有給制度や健康保険だけでは補えない所得の喪失を最長で65歳まで補償する制度です。病気・ケガによる欠勤・休職で無給となった場合、ダイダン健康保険から傷病手当金(最長18か月間)が給付されますが、給付終了後から傷病が回復し職場に復帰できるようになるまでの期間(最長65歳まで)、収入を補償するものです。
当社の研修制度は、新入社員研修に始まり、社員のキャリアアップにともなう各種関連した段階的な研修となっています。新入社員研修は、一般研修、技術導入研修と技術基礎研修を合わせて6ヵ月間の集合研修としています。技術導入研修は、当社の主たる業務である設備(空調・給排水衛生・電気)工事に関する基礎知識を習得するため、設備概要の理解、施設見学などの実体験を1ヵ月間かけて行います。技術基礎研修は、業務に必要な専門的な基礎知識の習得を5ヵ月間かけて行います。研修期間中、座学や作図の他、「見る」「触れる」「行う」機会を設け、知識、技術の習得を図り、技術者の基本である作図能力向上、即戦力化に取り組んでいます。
集合研修終了後、現場担当者業務(工程・安全・作業内容・施工図作成)理解の研修を6ヵ月間行い、計1年間の新入社員技術研修を完結させます。
全社員が受講する階層別研修とは別に、職能別研修として、技術者向け当社開発技術関連研修や専門分野に特化した研修等の実施とともに、公的資格取得講習会の開催等、技術者としてのレベルを向上させていきます。他職種(営業・事務)においても、技術関連の基礎を理解した上で、営業職・事務職を対象とした研修やOJTを通じて、業務の幅と柔軟性、視野の広さを身に付けます。
また、当社では人材不足の解消、業界の魅力向上を目的に社員だけでなく派遣社員に対しても研修を行っており、経験年数等に応じて段階的な内容としています。現場任せの研修にするのではなく、全社一体となって質の高い研修を実施してまいります。
また、今期から始まった中期経営計画の人材戦略により、さらに実践的な研修の見直しを行っております。
ダイダン労働組合は1973年に設立し、2023年8月で第50期を迎えており、より良い労働条件・労働環境を目指した活動が行われています。労働組合とは定期的に労使協議会を開催し、賃金※や各種制度の交渉などを行い、積極的に対話を図りながら、健全な労使関係の構築・維持に努めています。
昨今の急激な物価上昇を鑑み、従業員が安心して働ける生活基盤を整え、働きがいの向上を目的として、2024年4月より全従業員に対しベースアップを行い、定期昇給を含め平均5%程度の賃上げを実施しました。
また、時間外労働の削減に取り組む中、さらなる業務の効率化が求められる現場従事者に対する各種手当の見直しに加え、採用競争力を強化し将来を担う優秀な人材を確保するため新卒初任給引き上げを実施いたしました。
当社は「人は最大の資産」という理念のもと、今後も適切な制度変革を進め、魅力ある企業づくりを進めてまいります。
基本給のベースアップ
各種手当ての引き上げ
新卒初任給の引き上げ
2011年に、国連人権委員会にて「ビジネスと人権に関する指導原則(UNGP※)」が採択され、「人権を尊重する企業の責任」が表明されました。
この中で企業は、①人権方針の策定、②人権デュー・ディリジェンスの実施、③苦情処理メカニズムの構築の3つの取り組みの実施を求められています。
また日本国内でも、2020年に企業活動における人権尊重の促進を図るため、「ビジネスと人権」に関する行動計画が策定されました。このように、企業による人権尊重の必要性について国際的な関心が高まっていることを受け、当社においても人権尊重の推進は重要な課題と捉え、人権尊重に関する取り組みをさらに推進すべく、人権デュー・ディリジェンスを開始しました。
「ビジネスと人権に関する指導原則(UNGP)」が特に求める3項目と当社の取り組み
ビジネスと人権に関する指導原則 | 当社の取り組み |
---|---|
①人権方針の策定 (UNGP16) |
2020年:「人権と労働に関する方針」を策定 |
②人権デュー・ディリジェンスの実施 (UNGP17) |
2022年:「人権デュー・ディリジェンス」を開始 |
③苦情処理メカニズムの構築 (UNGP22) |
2023年:「人権・差別問題」「労働問題」をはじめとした問い合わせ内容別の外部窓口の設置・拡充 |
人権を尊重した経営の推進のために以下体制を構築しています。働き方改革タスクフォースを重要な作業部会と位置づけ、当社の主要分野に精通したメンバーで構成されています。また、当社の人権関連活動をリードする当該メンバーに対して、人権に関する包括的な理解と最新動向の把握を目的として、社外専門家による人権研修を実施しています。
人権リスクを評価する範囲を設定し、「ビジネスと人権に関する指導原則」を基に網羅的にリスクを洗い出し、想定できるすべての人権リスクに対して、「発生可能性」および「深刻度」について数値化を行いました。
さらに、協力会社におけるリスクを十分に把握・評価するために、協力会社を対象としたアンケートを実施しました。
評価の範囲
項目 | 対象 |
---|---|
①地域 | 国内拠点 |
②事業範囲 | 設備工事業 |
③ステークホルダー | 自社の従業員・契約社員のほか、協力会社(の従業員・契約社員)までを含む |
数値化した「発生可能性」および「深刻度」を基に、人権リスクマップを作成し、「労働安全衛生管理(作業所)」、「勤怠報告との乖離による表面化しない長時間労働」、「厳しい工期設定から生じる強制的な残業」、「過重労働(長時間労働、休憩・休日の確保難)」が特に重要な課題と特定しました。
当社は、労働安全への取り組みを従来より積極的に進めており、「安全衛生方針」を定め、「度数率(労働災害の発生頻度)」および「強度率(被災内容の重さ)」を開示し、労働災害発生状況を分析しています。ここ2,3年の労働災害発生状況を見ると、現場管理者を含む『経験年数5年未満』『危険予知不足』による災害が多くなっています。『危険予知不足』『ルール不遵守』の低減を目指し、現場における日頃の安全指導、作業員とのコミュニケーションをとり、繰り返し指導が重要であると考え活動を進めてまいります。
2024年4月からの法改正により、長時間労働を意識した時間外労働の過少申告等で、実態とかけ離れた労働時間が潜在するリスクがあります。タイムリーな労務管理を行う仕組みを整えるとともに、研修等を通じた適切な労務管理の啓発を繰り返し行います。また、時間外労働を減らす施策の一例として、現場作業の好事例集を社内で共有し、1時間でも残業を減らす工夫を進めるとともに、休暇を取りやすくするための風土醸成を進めてまいります。
客先からの短い工期の要望や少ない閉所日数の設定に対し、案件受注時に「4週8閉所」の条件を提示する等の「客先への交渉力強化」に取り組んでいます。 また、設備トップグループ企業として業界内で発信を続けることで外部環境を変えていき、技術力を持ったビジネスパートナーとしてさらなる高みを目指していきます。 社内では、より一層の新卒採用・中途採用の拡大に取り組んでまいります。
当社にとって、長時間労働の是正は喫緊の課題です。長時間労働対策は各事業拠点の法令に従い各所で取り組んでいましたが、継続的に生産性高く働くノウハウを蓄積し、個人ではなくチームで助け合いながら、全社を挙げて長時間労働の是正を実現していくために、「SMILE2024 Project」が始動しました。
「人権と労働に関する方針」のもと、多様化する社会環境においても、人権を尊重した経営を推進しています。その取り組みの一環として、管理職向けの意識変革を目的とした人権および働き方改革に関する研修を実施しています。
2023年度は、181人の管理職(課長以上)を対象に、当社の人権に関する取り組みや各部門における人権リスクの把握について外部講師を招いて研修を実施しました。
2024年度から働き方改革関連法による「時間外労働の上限規制」が建設業にも適用されました。長時間労働の是正に向けて全社を挙げて取り組む「SMILE2024 Project」は、サステナビリティ委員会のもと、「働き方改革タスクフォース」が活動を進めています。
2023年度は、主に「業務量の削減やコミュニケーション活性化」の具体的取り組みを全社展開するほか、新設した「現場サポート部の高度化」、DXの推進等による「業務の効率化」を実施しました。
2024年度は、現場代理人の業務負荷の軽減を行うため、現場が抱える諸問題と業務合理化のアイデアを積極的に吸い上げながら、さらなる「現場サポート部の高度化」、DXの推進等による「業務の効率化」を進めていきます。
実施項目 | 実施内容 |
---|---|
全社アンケート | 技術社員を対象にした「工事現場の休日の実態」等の調査 |
PICK UP 現場サポート部の高度化 |
|
PICK UP 働き方改革関連法遵守についての客先に対する要望書 |
ゼネコン各社等の客先に対し「『働き方改革関連法』遵守についてのお願い」の申し入れを実施 |
社員に対する啓発活動 | 「Try4・8!」運動等による働き方改革に対する社員の意識改革 |
コミュニケーション活性化 | 1on1ミーティング等のコミュニケーション施策の効果検証および継続的な実施促進 |
2023年度下期 現場ヒアリング | 全国13現場、約60名の技術社員を対象に実施 |
「2024年度に向けた働き方改革に関する説明会」の開催 | 現場ヒアリング結果をもとにした「現場の働き方に関する好事例集」を全社に展開 |
2024年度上期 現場ヒアリング |
|
2023年3月より、ゼネコン各社、エンジニアリング会社、直接受注の施主、設計事務所に対して、「働き方改革関連法」の遵守および健康で安全な労働環境づくりに向け、「『働き方改革関連法』遵守についてのお願い」の申し入れを実施しました。2024年度も引き続き申し入れを実施しています。今後もより一層の効果を期して、営業担当者を中心に草の根レベルでの継続した活動を行っていきます。
要望内容
2023年4月に、東日本事業部および西日本事業部に現場サポート部を新設しました。「サイトからオフィスへ」を標榜して、現場の業務を再編成して、現場サイドの負荷を少しでも軽減することを目的としています。
今後は地方にもサポートを広げることやメンバーの育成・増員、現場支援業務の一部アウトソーシング化をより一層行い、「サイトからオフィスへ」現場業務の再編成の流れを加速させます。
今夏、東日本事業部の現場サポート部は、サポート業務と対応人数の増加にともない、新オフィスに移転しました。新オフィスでの活動の様子とサポート内容をご紹介します。
サポート事例1「図面作成支援」
サポート事例2「遠隔での現場支援」
「SMILE2024 Project」の一環として、「Try4.8!」が始動しました。
「Try4.8!」は、4週8閉所を目指し、残業時間40時間以内を6ヵ月以上、80時間以内を6ヵ月以内にしよう、という運動のスローガンです。
「Try4.8!」運動のシンボルとして従業員は缶バッジを身につけ、運動を推進する上での意識づけとしています。
株式会社アトラエが提供する「Wevox」を導入し、組織の課題と従業員のエンゲージメントを可視化しており、上司と部下との対話促進や相互理解などのマネジメント支援に活用しています。
また、マテリアリティ(重要課題)で設定している「働きがいのある職場環境の実現」達成のために、エンゲージメントスコアの業界平均値を目標に定め、スコア向上に向けた取り組みを推進しています。
今後も定期的にエンゲージメントを測定し、組織と従業員との信頼関係強化を目指していきます。
責任ある企業市民として、業界や地域のために、さまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。
当社は、所属する業界団体を通じ、地方自治体の応急対策活動に関する防災協定を締結しています。また、特定の地方自治体および業界団体と直接協定を結び、迅速な応急支援体制も整えています。
被災した地域の復旧に向けた活動に積極的に参加することにより、地域住民の方の生活や地域事業活動の早期復旧の支援を行います。
1993年4月、創業90周年事業の地域貢献活動の一環として、公益財団法人大阪コミュニティ財団に「ダイダン社会活動基金」を設置しました。その運用収益で、身体障がい者支援、人権教育の充実をはじめ、社会福祉の増進に向けた活動を推進しています。
わが国の建築設備業の発展に寄与するため、当社では、業界団体・学会活動の運営支援、外部組織への講師派遣を行っています。
特に外部組織への講師派遣では、当社の技術社員が全国の研修機関や学校法人で、設備技術の指導を行っています。
派遣先 外部団体 | 役職 |
---|---|
一般社団法人日本空調衛生工事業協会 | 会長 |
一般社団法人電気設備学会 | 理事 |
一般社団法人日本電設工業協会 | 諮問委員 |
一般社団法人日本計装工業会 | 運営協議員 |
一般社団法人建築設備技術者協会 | 理事 |
一般社団法人建築設備綜合協会 | 理事 |
一般社団法人日本建築設備診断機構 | 理事 |
一般社団法人日本電気工事士協会 | 副会長 |
公益財団法人建設業適正取引推進機構 | 理事 |
一般社団法人公共建築協会 | 理事 |
派遣先 | 授業内容 | 役職 |
---|---|---|
大阪配管高等職業訓練校 | 仕様・積算の基礎知識の習得 | 非常勤講師 |
大阪大学 | 環境動態学 | 非常勤講師 |
職業能力開発総合大学校 | エアコン研修 | 非常勤講師 |
工学院大学 | 建築音響 | 非常勤講師 |
東洋大学 | 環境設備工学 | 非常勤講師 |
東洋大学 | 設備計画 | 非常勤講師 |
関東学院大学 | 空気調和計画特論 | 非常勤講師 |
当社の技術開発、研究内容を社外に向けて紹介することを目的として、毎年9月に「ダイダン技報」を発行しています。実験、検証方法から解析結果まで、グラフや写真を用いて詳しく説明しています。2024年9月に118号を発行し、国立国会図書館へ寄贈しています。
掲載内容
2023年10月21日に「BEACH CLEAN-UP PROGRAM 2023」に参加しました。
シンガポール支店およびグループ会社であるDAI-DAN INTERNATIONAL ASIA PTE.LTD.のスタッフが参加し、East Coast Beachの清掃活動を実施いたしました。
当社は、全員参加の意識を持ち、身近な地域での清掃活動を中心とした社会貢献活動を推進しています。それぞれの活動は、社内のイントラネット掲示板に掲載して、社会貢献活動の啓発を行っています。
事業所 | 活動名称 |
---|---|
全社 | エコキャップ収集(180,535個/2023年度) |
全社 | チャリティーカレンダー市(1,440部/2023年度) |
東北支店 | 仙台まち美化サポート・プログラム |
千葉支店 | 街中オープンガーデン作戦 |
事業所 | 活動名称 |
---|---|
福井営業所 | 市民総ぐるみ環境美化運動 クリーンアップふくい大作戦 |
新潟支店 | 道の駅豊栄ブラッシュアップ大作戦 |
京都支店 | 京都市まちの美化実践活動 |
支援先 | 支援内容 |
---|---|
陸上中長距離 田中希実選手 |
個人スポンサー |
Bリーグ アルバルク東京 |
ゴールドパートナー |
Jリーグ 町田ゼルビア |
シルバーパートナー |
胎内DEERS (アメリカンフットボール) |
オフィシャルスポンサー |
WRO Japan (国際ロボットコンテスト) |
ナショナルシルバースポンサー |
東京陸上競技協会 | 陸上競技大会協賛 |
一般社団法人 日本ろう者サッカー協会 |
オフィシャルパートナー |
一般社団法人 パラフットボール |
イベント協賛 |
森林は、二酸化炭素を吸収し、多様な生物を育み、豊かな水の恵みをもたらすことから、ダイダンがその育成を支援することは、サステナブルな社会の実現に向け価値が高いと考えています。
ダイダンでは、本社・支店のある9ヵ所で各自治体と協定を結びました。
2023年11月11日熊本県湯前町にて「ダイダンの森ゆのまえ」第2回目の活動を実施しました。社員とその家族32名が参加し、湯前町の協力のもと約500本のオビスギを植樹しました。
植樹が終了後、近隣のユノマエグリーンパレスへ移動し、バーベキュー、温泉、キャッチボール、草スキー等で親睦を図りました。
参加した子供たち4名は、来年も是非参加したいとのことで、地球環境保護の実践教育につなげていきたいと思います。
事業所 | 活動場所(規模) | 活動日 | 実施内容(本数) | CO2吸収量 |
---|---|---|---|---|
北海道支店 | 道民の森・神居尻地区「水源の森」(1.0ha) | 2023年10月7日 | 下草刈り | ー |
東北支店 | 宮城県黒川郡大和町宮床字(3.47ha) | 2023年5月27日 | 記念植樹・植樹活動 | |
東京本社 | 埼玉県入間郡毛呂山町大字(4.55ha) | 2023年6月17日 | ヒノキの間伐(4本) | 8.6tCO2/年 |
名古屋支社 | 三重県菰野町大字(6.5ha) | 2023年10月21日 | ミツマタ、イロハモミジ、アスナロ、コウヤマキの植樹(計30本) | ー |
北陸支店 | 石川県かほく市大﨑地区(0.52ha) | 2023年10月28日 | クロマツの植樹(250本) | 0.2tCO2/年 |
大阪本社 | 滋賀県甲賀市甲南町杉谷(12.56ha) | 2024年3月9日 | 樹木保護のためのテープ巻(48本)、伐倒(2本) | 19.36tCO2/年 |
中国支店 | 岡山県小田郡矢掛町(1.6ha) | 2023年11月18日 | ヤマザクラ、イロハモミジの植樹(計150本) | ー |
四国支店 | 香川県木田郡三木町(2.85ha) | 2023年12月9日 | ヒノキの植樹(600本) | 1.2tCO2/年 |
九州支社 | 熊本県球磨郡湯前町字(10.61ha) | 2023年11月11日 | オビスギの植樹(500本) | 1.05tCO2/年 |
休日に開催されることの多い「ダイダンの森」整備活動への積極的な参加支援を目的に、ボランティア活動日を休日出勤として取扱い、振替休日や代休の取得を可能としました。社内イントラネットを通じて全社的に周知することで、本活動参加への普及促進を図っています。
当社は、2021年3月より陸上・中長距離の田中希実選手(New Balance所属)の競技活動を支援しております。田中選手の“従来の常識を超え、距離の異なる種目で世界に挑戦を続けていく姿”に感銘を受けるとともに、当社の策定する長期ビジョン「Stage2030」における“新たなStageに挑戦し価値を創造していく”企業イメージを重ね、支援企業の一社となりました。
2023年11月に田中選手と田中コーチが東京本社に表敬訪問され、田中選手は、「2023年は国内外のさまざまな場所で多くの大会に挑戦することができ、とても良い経験となった。2024年のパリオリンピックをはじめ、2025年には東京での世界陸上選手権大会の開催が予定されている。故障することなく、チャレンジを続けていきたい」との抱負を話されました。
ダイダンは、今後も田中選手への支援を続けてまいります。
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