TECHNOLOGY 技術紹介

エネフィス九州®

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  • 設計・施工
人と地球が共存できるオフィス「九州支社・スマートエネルギーラボ」

人と地球との共存を図りながら、オフィスで働く人が健全で活力ある知的生産活動を行うための様々な技術を集約した建物を、建築設備の観点から実現したものが「九州支社・スマートエネルギーラボ」(愛称:エネフィス九州®)です。

ADVANTAGE 特長

エネフィス九州は、下記の3つのコンセプトを通し、高い省エネ性と快適性を両立させ、通常オフィスの半分以下のエネルギーで快適な執務空間を実現しました。

  1. 再生可能エネルギーの有効利用
  2. 光と空気と水のデザイン&コントロール
  3. 快適な室内空間

これを実現させた5つの特長についてご紹介します。

テクノロジーマップ(エネフィス九州の取り組み)
テクノロジーマップ(エネフィス九州の取り組み)図

ADVANTAGE 01 太陽光利用の
デザイン&コントロール

1

太陽光で発電した電力を最大限生かす取り組み

太陽光発電の一部の発電電力を直流給電システムと連携し、太陽光で発電した直流電力を交流電力に変換せず、直接、オフィス照明・タスクファン等に利用することで電力の変換損失を抑えました。

太陽光発電
太陽エネルギーを電力に変換する技術
多結晶シリコンタイプを採用(計:21.6kW)
蓄電池設備
商用電力や太陽光発電の電力を充電・放電する技術
非常用電源設備としても活用できる
リチウムイオン蓄電池を採用(15.4kW)
直流給電システム
直流給電照明
パーソナル空調

2

太陽光を光としてそのまま使う取り組み

  • 太陽光を建物内に取り入れ(採光)、照明がなくても明るく快適な空間を実現しました。
  • 階段室は屋上からの吹き抜けになっており、スカイライトから木漏れ日のように落ちてくる光と窓面からの光で、晴れた日中は照明器具をつけなくても非常に明るい空間を実現しました。
  • 太陽の光は天候や時間によって変化します。それにより、建物内で働く人々に自然のときの刻みを感じてもらえる仕掛けになっています。
  • 働く人のバイオリズムを整え、健全なオフィス活動をサポートしています。
スカイライト
太陽光を建物内に取り入れ、自然の光で室内を明るくする技術
吹抜けにより、地下1階まで木漏れ日のような光を届け、開放的で快適な空間となる
太陽光を建物内に取り入れ、自然の光で室内を明るくする技術
吹抜けにより、地下1階まで木漏れ日のような光を届け、開放的で快適な空間となる

ADVANTAGE 02 建物外皮の
デザイン&コントロール

ファサードエンジニアリングを用いた日射による熱負荷の侵入を抑える取り組み

ダイダンのファサードエンジニアリングは、美観を損ねず、日射のまぶしさを緩和した採光を行い、熱負荷の侵入を抑えます。

ファザードエンジニアリング
窓からの日射によるまぶしさを防ぎながら心地よい光を取り込み、屋外から室内へ入る熱を抑える技術
建物が外套を羽織るような建築的仕掛けであり、取り換えが可能である
緑化壁と膜ルーバーを採用
緑化壁

ADVANTAGE 03 光のデザイン&
コントロール(照明)

タスク&アンビエント照明方式による快適性と省エネ性の実現

  • アンビエント照明を減光し、机の上などの必要箇所をタスク照明で補うことで省エネ(従来方式と比較し、約40%削減)を図りました。
  • アンビエント照明の減光に伴う天井面の薄暗さを、小梁に設置した間接照明で天井面を照らすことで明るさを補いました。
  • 太陽光を利用した明るさセンサーによる照明の省エネ化も実現しました。
  • 明るさセンサーによる採光情報と、人感センサーによる在籍情報を踏まえて無線調光でさらなる省エネを実現しました。
タスク&アンビエント照明/小梁間接照明 明るさセンサー
アンビエント照明の出力を抑え、照度が必要な箇所はタスク照明で補う省エネルギーな照明方式
小梁に設置した間接照明が天井面を照らすことで、明るい空間となる
小梁間接照明 ON
小梁間接照明 OFF
太陽光の光を検知し、照明の出力を調整する技術
外光が届く窓際の照明は出力を抑え、光が届きにくい屋内側の照明は明るくする

ADVANTAGE 04 地中熱利用の
デザイン&コントロール

地中熱を主体とした空調システムを採用し、冬も夏も快適に

  • ボアホール方式・水平埋設方式・密閉式採熱交換杭などによる地中熱の採熱を行っています。
  • 放射パネルや躯体内埋設配管(スラブ・壁)へ送水を行います。
  • 躯体蓄熱を行うことで、建物自体の持つ熱容量のもたらす効果を加味した空調システムとなっています。
地中熱採熱技術
地中に配管を埋め込み、配管内に水を循環させることで地中から熱を取り出す技術
地中は一年を通して温度が安定しており、水と熱交換することで、夏は冷され、冬は温められる
クールピット/ウォームピット
建物内へ取り込む外気を建物の地下にあるコンクリート製の空間(ピット)に通し、熱交換する技術
空気は夏に冷やされ、冬に暖められる
躯体蓄熱
建物の躯体(コンクリートの床)への冷水(温水)を流す配管を埋め込み、建物自体を冷やす(温める)技術
地中熱などの再生可能エネルギーが利用できるため省エネルギーに貢献する
壁放射・壁蓄熱
外壁に冷水(温水)を流す配管を埋め込み屋外から室内へ入る熱を抑える取り組み
地中熱などの再生可能エネルギーが利用できるため、少ないエネルギーで熱負荷を減らすことができる
放射パネル
冷水(温水)をパネルのチューブに流し、表面を冷やす(温める)ことができる機種
フラットなパネルで、天井面がすっきりとしたデザインとなる
CEILING FREE(設備機器一体型ユニット)
空調にはアクティブチルドビームと呼ばれる機器を採用
ドラフト感が少ないため、快適な空間を実現できる
地中熱など再生可能エネルギーが利用できるため、省エネルギーに貢献する

ADVANTAGE 05 空調の
デザイン&コントロール

働く人それぞれの好みに応じた送風による暑さ緩和をする技術

  • PM2.5と花粉をエントランスで除去し、オフィス内に持ち込まない環境を実現しました。
  • 除じん持込防止システム(当社開発)を導入しています。花粉・PM2.5 除じんシステム「イオン・ドロップ®」
タスク&アンビエント空調(天井放射空調/パーソナル空調)
天井放射空調
放射熱を利用した空調方式
室内全体の温度ムラが小さく、音も静かに快適な空調である
地中熱などの再生可能エネルギーが享受できるため、省エネルギーに貢献する
※放射熱:高温の物質から低温の物質へ電磁波の形で伝わる熱のこと
パーソナル空調
放射空調で不足しがちな気流感を補う技術
個人の好みに応じて、涼しさを調整することができる

EVALUATION 認証・評価

EVALUATION 01 (一財)建築環境・
省エネルギー機構
理事長賞を受賞

「第7回サステナブル建築賞」において、(一財)建築環境・省エネルギー機構理事長賞を受賞

EVALUATION 02 環境性能評価システム
”LEED”で
最高ランク
”Platinum”を獲得

国際的な建築や都市の環境性能評価システム”LEED”で、最高ランクの”Platinum”を獲得

EVALUATION 03 「BELS」
最高ランクを取得

建築物省エネルギー性能表示制度に基づく「BELS」の評価において、最高ランクの5☆を取得

EVALUATION 04 福岡市における
認定第1号を取得

建築物省エネ法第36条の基準適合認定において、福岡市における認定第1号を取得

EVALUATION 05 「CASBEE」の
Sランクの評価を取得

一般財団法人建築環境・省エネルギー機構(IBEC)より、「CASBEE」のSランクの評価を取得

RESULTS 導入効果

  • 実運用でのZEB Ready達成
  • WEB計算相当の補正をするとNearly ZEB水準の省エネルギー性能

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